「いらなくなった靴やカバン、洋服などを買い取ります」という電話がかかってきたので来てもらったのに、実際には靴などは買い取ってもらえず貴金属を出すように言われて居座られて帰ってもらえなかった。
査定だけするから持ち帰るといって返してもらえなかったり、勝手に領収書を作って安値で買いたたくといった被害の事例が多数あります。
このような悪徳商法を「押し買い」といい、電話だけでなく突然自宅に訪問してくることもあります。
当記事ではこの押し買いについて解説します。

押し買い業者の本当の狙いは貴金属

押し買い業者が事前に引き取りたいというものはいらなくなった靴や服、ミシンなど様々ですが、実際に引き取ろうとしているのは指輪やネックレスなどの貴金属のような高値で転売できるような品物です。
靴や服、ミシンを見せても「これは引き取れない、手ぶらでは帰れないから貴金属などを見せてほしい」などと言って、貴金属を見せるまで帰らず居座るのが悪質業者の手口です。

押し買いの被害にあわないために

2013年に特定商取引法の改正によって押し買いの関して規制が強化されましたが、国民生活センターによると未だに年間に何千もの相談が寄せられているそうです。相談もしないで泣き寝入りしている方も含めれば1万以上の被害が出ていてもおかしくありません。
押し買いの被害にあわないための最大の防衛策は業者を家に入れないことでしょう。2013年の法改正によってアポなしでの訪問買取が禁止されました。電話などのアポイント取りをしないで直接訪問買取するということは現在それだけで違法となります。電話で不用品回収の勧誘が来ても断ってしまうことが大事です。電話だけでは相手が正規の古物商免許を持った業者かどうか、相手の住所なども何もわかりません。たとえ正規の古物商業者の名前を名乗っていても偽物である可能性もあります。電話による不用品回収の勧誘は非常に危険です。

電話でアポ取りをせずに堂々と直接訪問買取を行うような特に悪質な業者もいるでしょう。前述のとおりこれは違法ですし、帰るに言っても帰らないのは不退去罪になります。しつこく居座り続けるのであれば遠慮なく警察に連絡しましょう。

不用品買取を依頼するのは正規の古物商免許を持った業者にすることがおすすめです。ただし、古物商免許を持った業者であっても執拗な買取を行うことがあります。女性や高齢者の方は訪問してきた業者を一人で相手にするのではなく、家族の男性などが在宅のときに訪問を受けるようにしましょう。